ハッと気がつく、2年後につながる教材作成の大切さ

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目の前に精一杯の教材作りになっていませんか?

夏期講座が本日終わりになりました。
今回の夏期講座は、高校3年生理系向けの講座と文系向け物理基礎講座です。

理系向け講座については、生徒と語り合っていく中で、
どんな講座スタイルがいいのかを考えていくはじめての作り方をやってみました。

前からこれがやりたかったのですけど、そんなにフリースタイルの講座を作ることができなかったんですね。

いつも時間がなくて、焦って1周間前から準備をしていました。

そして、いつもなら教材を作っておいて、その教材の順番に
進めていくスタイルをとっていました。

このスタイルの場合、生徒が不足していると思われることを
こちらで推測をして進めていくことになります。

準備をしっかりとやっておけばできるので、
準備をどれだけ事前にやっていくのか?
それが大切になります。

また大きくは外れないにしても、ニーズをはずしてしまうことがあるんですね。

しかし今回の講座は、出たとこ勝負の講座にしました。

というのも1日目だけ作っておいて、あとは
生徒と対話をしながら、次の日に何をやるのかをきめて、
次の日の早朝に作っていく、というスタイルです。

そして宿題も夏休みだから出せるので、
授業+自宅宿題のスタイルを毎日続けました。

このスタイルのいいところは、
生徒のニーズを細かく直接聞きながら進められるところです。
参加した生徒がこれがやりたいというものを決めて行って、
それにしたがって教材を作っていきました。

初めての試みだったのですが、
実はこんな講座をはじめからやりたかったんですね。

7年前からずっと。

でもこれができなかったのです。
それができるようになったのは、昨年度から動画講義の用意と同時に、
次年度も使える教材開発に気持ちを切り替えたんです。

つまり大体の教材をすべてもう作ってしまっていて、
それをベースに作り変えるという方法に方針転換をしたんです。

去年度の授業をまわしながら、来年も使える教材に仕上げていく、
とっても大変だった去年度だったのですが、そのおかげで、
目の前の生徒に対して、生徒のやりたい!ということができたのかなって
思っています。

文系の物理基礎講座では教科書は
先週出版した「決める!センター物理基礎」を使ってやりました。
(本はプレゼントをしました)

この本自体も、実は文系で物理基礎を使いたい、
そんな生徒がでることを想定して、

新課程が出た時に先回りをして進めていたものです。

それがあったので、
たまたま学研さんにお声をかけていただきまして、

「ああ、ちょうど全国の生徒にもいいかもな」

と思って、教材が本になったという流れでした。
だから本を描くときも、自然な流れだったので、
すっごいリラックスした状態でかけました。

そして講座も想像をしていたとおりにできました。

教科書にした「きめる!センター物理基礎」に関する感想もこんなものが届きました。

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物理が楽しくなりました。
どの教材を買おうか困っていたので、助かりました。

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絵もたくさんあってわかりやすかったです。
とっつきにくいイメージがありましたが、自分でも
できそうです。

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あ、わかりやすかったです↑
イラストもあったので。

ということで、概ね今回の夏期講座は、
今までの7年間の集大成となるような、
そんなものができました。

先をみながら教材を作っていくこと、

今の生徒を見ながら、
来年の生徒、
そして10年後の生徒を見て、教材を作っていくこと、

そうしたことの大切さをヒシヒシと感じました。

たぶん教員のみなさんはお気づきのことだとは思いますが、
今まで近視眼的になっていたので、

もっとさきの高校生にとって、10年後をみすえて、
今の生徒とともに学んでいきたいなと思っています!

みなさんも教材作りにこういうところに工夫をしているということが
ありましたらぜひ教えて下さい!

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